江崎グリコ「食物繊維とビフィズス菌」腸研究セミナーで注目の「イヌリン」とは

人生100年時代に健康寿命を延ばすには「腸」から__。江崎グリコ株式会社が19日、都内で『人生100 年時代を腸から「食物繊維とビフィズス菌」腸研究セミナー』を開催し、登壇した慶應義塾大学薬学部の長谷耕二教授、DKSH ジャパン株式会社・辰巳泰久氏、江崎グリコ株式会社・馬渡隆志氏が“腸の健康”研究の最先端と未来を語り、私たちには聞き慣れない食物繊維「イヌリン」の有用性について言及した。

「腸内細菌と健康~食物繊維とビフィズス菌“シンバイオティクス”の可能性~」と題した講演で慶應義塾大学薬学部の長谷耕二教授は、機能性食品と有用細菌の組み合わせによる健康維持を紹介。腸内細菌環境の異常が、さまざまな病気の原因になりうる現状を示した。とくに、炎症性腸疾患のひとつ「クローン病」患者は、40年弱で300倍以上に増えているという。

そこで、「プロバイオティクス」といわれる、腸内細菌バランスを改善することによってヒトに有益な作用をもたらす生きた微生物(ビフィズス菌や乳酸菌など)に、「プレバイオティクス」といわれる、腸内の善玉菌のエサになる食物繊維(フラクトオリゴ糖、イヌリン、ペクチン、難消化性でんぷんなど)を加えて摂取すること(=シンバイオティクス)で、腸内環境を整えられ健康増進につながるという研究結果が報告された。

「イヌリン」輸入のパイオニアであるDKSH ジャパン株式会社の食品・飲料インダストリー生産資材事業部門・辰巳泰久氏は、『「食物繊維イヌリン」優位性と最新食物繊維市場動向』について説明。

イヌリンとは、さまざまな植物に存在する多糖類で、ごぼうやバナナ、ニンニク、たまねぎ、小麦などに含まれ、とくにチコリの根には17%も含まれるという。海外企業beneo社がベルギーとチリに工場を持ち、チコリ栽培の契約農家との直接取引でイヌリンを製造し、DKSHジャパンが輸入を手掛けている。日本では聞き慣れない「イヌリン」だが、世界ではスタンダードな食物繊維で、原材料として多くの食品や、より安心安全が求められる粉ミルクにも多くの国で使われているという。

「ビフィズス菌BifiXの特長と最新研究結果」と題して登壇した江崎グリコ株式会社健康科学研究所チーフ・馬渡隆志氏は、腸の健康を守るというテーマで研究結果を報告。20年ほどまえから腸内のビフィズス菌をより増やす研究に着手し、1万菌株ものグリコ独自の乳酸菌・ビフィズス菌から選び出したのが「ビフィズス菌BifiX」。生きて腸内に届くだけでなく、腸内で平均11.7倍に増殖するという研究結果を示した。しかし、腸内増殖性には個人差があることが課題として残ったという。そこで、前出のシンバイオティクスを取り入れ、ビフィズス菌BifiXにイヌリンを組み合わせて臨床試験を行ったところ、ヒトの腸内環境をより改善するという数値を得たという。

研究結果では、腸内環境の改善に有用なイヌリンだが、江崎グリコでは、イヌリンを含有し大リニューアルした「新BifiXヨーグルト」を25日から発売する。食物繊維とビフィズス菌のおいしい相乗効果を狙う。(ジェイタメ編集部PR記事)