文化放送・戦後75年スペシャル「封印された真実~軍属ラジオ」を再放送

2021年日本民間放送連盟賞の東京地区審査会の結果が、7月13日に発表され、『文化放送・戦後75年スペシャル「封印された真実~軍属ラジオ」』が、東京地区ラジオ報道番組部門の1位に選ばれた。東京地区で1位となった作品は、中央審査会へと進み、審査の結果は9月に発表される。

『文化放送・戦後75年スペシャル「封印された真実~軍属ラジオ」』は、アメリカ人の詩人アーサー・ビナード氏がパーソナリティを務めた、軍属的にラジオが果たしたプロパガンダ放送と防圧放送をテーマにした特番で、2020年8月15日に放送された。

太平洋戦争中、米軍は日本に向け、日本は米軍に向けたプロパガンダ放送を展開する。プロパガンダ放送を国民に聴かせたくない日本政府は、各地で「防圧放送」と呼ばれる妨害電波の放送を行っていた。さらに、現在の文化放送のAM(中波)地上波送信所(埼玉県川口市)は、かつて日本放送協会(現NHK)の放送施設だった関係で、地下にその「隠蔽放送所」が建設されたことが発掘調査により明らかになっている。

番組では、サイパンから米国が日本に向けて放送したAM(中波)によるプロパガンダ放送の第1回放送を当時の貴重な原稿をもとに再現、また様々な記録と証言から日本が終戦年に行った「防圧放送」の音声も再現し、メディアとして本来の使命と真逆の役割を担ってしまった負の事実と向き合いながら、戦後75年の封印された真実を解き明かした。

審査では、「確かな取材と深い検証が行われている番組だ。難しい内容だが、わかりやすく聴いた。有意義な60分だった」、「締めの言葉がジャミング(聴取妨害)で邪魔されていくところがブラックユーモア交じりで表現されていて、エンターテインメント性もあった」、「音声に迫力があってラジオならではの番組だ。アーサーさんの言葉が心に刺さった」などと評価された。

なお、この番組は8月12日(木)午後8時から再放送される。

*写真 (左)柿沼久雄さん(元NHK技術者)、(右)アーサー・ビナード

【番組概要】
◆タイトル: 『文化放送戦後75年スペシャル 封印された真実~軍属ラジオ』
◆放送日時:2020年8月15日(土) 午後6時00分~6時57分 ※再放送 8月12日(木) 午後8時00分~8時57分
◆パーソナリティ:アーサー・ビナード(詩人)