神様の暮らす場所で、疫病退散を祈り撮影された河瀨直美監督作品「三輪そうめんムービー」が公開

奈良県三輪素麺工業協同組合が、2021年2月25日、生まれ育った奈良を拠点に活動する映画監督の河瀨直美が監督・撮影したPRムービーを三輪そうめんブランドサイトにて公開した。

<河瀨直美監督コメント>
三輪の里には、古くから信仰の対象となってきたとても神聖な土地の記憶があります。そうした記憶を紐解けば、人の暮らしの中にお素麺が常に寄り添ってきた事実があります。ここは素麺発祥の地。豊かな自然は山に水をたたえ、神様のお膝元でこうした食文化を後世に伝える基盤でもあります。
今回のコンセプトムービーは、こうした歴史的背景の中で三輪にしかない神々しさを表現し、ここでこそ続けてこられたお素麺のこれまでとこれからが伝わるようなものを創作しました。
都会に疲れた女性がそこにある光を発見し、溢れる涙を拭うことなく、頰を伝う。それを私は美しいと思いました。ここでしか生まれなかった感情が記録されています。人の心を魅了する三輪の里とお素麺を存分に味わってください。

◆制作背景
奈良県桜井市三輪地区にある日本最古の神社、大神(おおみわ)神社にゆかりのある三輪そうめんは手延べそうめんの起源とされている。1200年以上前、大神神社ご祭神の子孫である人物が飢饉と疫病に苦しむ民の救済を祈願した際に神の啓示を受けた。その内容に従い、三輪の里に小麦を撒き、粉に挽き、三輪山の湧き水でこね延ばして糸状にしたものがそうめんの起源と伝えられている。
三輪そうめんは桜井市の地場産品の一つであり、奈良県においても伝統型産業として認定されている。しかし、近年食文化の多様化によりそうめんの消費量は年々低下傾向にある。
世界が新型の疫病に襲われている今こそ、かつて疫病退散の祈りがこめられ、人々を救った三輪そうめんの起源とその魅力を広く伝えるため、また観光面でも大神神社をはじめとして悠久の神話世界を感じられる桜井市を多くの方に知ってもうらため、PRムービーが制作された。
制作にあたり、奈良県出身の映画監督の河瀨直美氏に制作を依頼したところ、趣旨に賛同し快諾。撮影は2020年12月に桜井市の大神神社と、記紀・万葉集に登場する名所旧跡が数多くあり日本最古の道とされる「山の辺の道」周辺で行われた。
河瀨監督のあたたかく凛とした美しい映像で三輪そうめんのふる里を知っていただき、同じ空間を旅してもらいたい。

◆三輪そうめんブランドサイト
そうめん発祥の地である大和・桜井・三輪の歴史と誕生の背景や、“日本一”と評される三輪そうめんづくりを、今も連綿と受け継ぐ三輪素麺振興会の会員各社について紹介している。
https://miwa-soumen.net/