小籔千豊、すっちーが発足60周年を迎える吉本新喜劇の魅力を語る

発足60周年を迎える吉本新喜劇が3月28日、東京・有楽町よみうりホール公演から『吉本新喜劇ワールドツアー~60周年 それがどうした!~』をスタートさせる。初の47都道府県と海外5公演を予定という過去最大級。現座長の小籔千豊、川畑泰史、すっちー、酒井藍が3班に分かれ(小籔・川畑班、川畑・すっちー班、すっちー・酒井班)、各会場を盛り上げる。この現状を、俳優やモデル、コメンテーターとしても活躍する小籔、“乳首ドリル”でおなじみのすっちーは、どう見ているのか。(interview 伊藤雅奈子)

――今回のツアー決定を聞いたときは、どう思いましたか?

すっちー 前の年にもツアーをやってて、すごい大変だったんですよ。僕は基本、大阪に住んでるので、移動が多くて、体力的に辛くて、痔になったりとか……。なので、今回聞いたときの素直な気持ちは、「あー、また大変やなぁ」でした。でも、60年も続く団体はすごい! そこに、座長という立場で関わらせていただいて、全国ツアーをさせていただけるというのは、ちゃんとせなぁなって、ピリッとしましたね。60周年で、去年以上のことをせなアカンなって、気合いは入ります。
小籔 47都道府県の全部を周らせていただくのは初めてで、それがいいことだなぁと思います。名古屋から東には名前が届いてない時期が新喜劇には長くあって、最近ちょっと改善されてきたとはいえ、まだまだなので、東日本も周らせていただけるのは、勢いがあるのかなぁと、手前味噌ですけど思います。それがいちばんうれしかったです。

――改めて、吉本新喜劇の魅力はどういうところにありますか?

小籔 これはあんまりウリにしてはいけないんですけど、よその劇団と明らかに違うところは、ミスってもリカバリーすればぜんぜんいいという、ハードルが低いんですね。
すっちー そうですね。
小籔 思わず誰かが間違えて、笑ってしまうことがあるんですよ。よその劇団はちゃんと稽古して、ミスもなく、あとで俳優さんが「あそこでミスして……」と言うても、僕らからすると、「どこをミスったんすか?」というかんじなんですけど、新喜劇の場合はお客さんが気づく(笑)。そういう意味で、僕らは敷居が低いのは、まぁ、魅力ではないですけど、気楽に観ていただけるとこですね。アカン魅力ではあるんでしょうけど。
すっちー でも、そのフワッとしたなかにも、ちゃんと締めてくれる人がいるんです。それはすごくありがたい。若手の佐藤太一郎くんなんかは、前は劇団にいたんですね。だから、芸人のノリとちょっと違うというか、ちゃんと締めてくれることで、浮いてるというか(笑)。
小籔 フフッ(笑)。たしかに。
すっちー お客さんも気づいてて、ありがたい部分と、ヘンな空気が生まれる。そういうのもちょっとおもしろいですね。女の子だと井上安世ちゃん、金原早苗ちゃんみたいに、お芝居を締めてくれるので、そういう子も観ていただければ。フワッとして、ギャグがあって、アホなノリもあるけど、そういうことができるのは、話を戻して、きっちりお芝居で見せてくれる子がいるからなので。

――すっちーさんいえば、16年大みそかの『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日年越しスペシャル! 絶対に笑ってはいけない科学博士24時!』(日本テレビ系)で見せた“乳首ドリル”で、大物俳優・西岡徳馬さんの新たな一面を開花させました。反響、影響力はありましたか?

すっちー 西岡さんは“乳首ドリル”を知らなくて、娘さんに教えてもらって、出ていただらしいんですけど。知らない世代が、あの番組きっかけで知ってもらえて、「新喜劇に行けば観れる」と思ってもらえるようになったことがうれしいことですね。僕も、「ドリルの人や!」「ドリル、観たで」と、あれ以降は言われましたし。あれきっかけで、新喜劇にもお客さんが増えて、ありがたいなぁと思う反面、全体的な芝居の流れ上、吉田(裕)くんの役柄として、しないときもあるんですよ。そしたら、ちっちゃい子から、「観に行ったのになかった」っていう手紙をもらうと、辛いです。そういうときは、「次を楽しみにしといてね」としか言えないんですけど。

――最後に小籔さん。かつて、関東のテレビ番組に出ている理由は吉本新喜劇を広めるためだと強く言っていましたが、今もその気持ちに変わりはないんでしょうか。

小籔 そうですね。すっちーや藍ちゃん、森田まりこ、諸見里が東京のテレビやCMに出るようになったんで、前ほど僕が言わなくてもいいようにはなりましたけど。僕は、家族と大阪に住んで、新喜劇に出て、死んでいくというのが理想やったので、今のように、家族と離れて単身赴任するというのは、当初の目標と違うわけです。けど、新喜劇を東日本のみなさんに知っていただく目的のためであれば、家族と離ればなれになってもしゃーないかなぁと。東京のテレビに出てるのは、新喜劇を広めるための活動。それだけの理由っていうのは、そうですね、おっしゃったように、今も変わってないですね。

■ワールドツアーに関する情報は特設サイト
https://shinkigeki-60th.yoshimoto.co.jp/

最後に全力極め顔いただきました!

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