【注目ライバーインタビュー】女子プロレスラー彩羽匠「配信中のお絵描きではファンから画伯の称号もらっています!」

動画共有サイト「MixChannel(ミックスチャンネル=通称、ミクチャ)」上で先日行われたジェイタメとのコラボイベント第2回で、ポイントランキング2位に輝いたのが、プロレス団体「Marvelous(マーベラス)」所属レスラー・彩羽匠(いろはたくみ)。イベント期間中、常に上位を独占し、最後の数分まで1位のライバーとのマッチレースを展開した彩羽とはどんなライバーなのか? マーベラス道場で直撃した。

──ミクチャで開催された本サイトのイベントでは、本当に僅差での2位でしたが?

彩羽匠(=以下、彩羽):今回イベントに参加させてもらって、1位を狙っていたのでそれ(2位)は確かに悔しかったんですけど、何よりもファンの団結力というか、自分のことをこんなに応援してくれているんだってことをイベントを通して思いました。一緒に悔しがってくれたし、一緒に喜んでくれたり! それができただけで本当に、1位なったのと同じぐらいの嬉しさをいただきました。

──双方向なものということで、ファンとの親密さは感じましたか?

彩羽:そうですね! TwitterやInstagramなどのSNSも活用していますが、動画配信を毎日することが今までなくて、応援していただいているっていうのは分かっていたのですが、もう本当に熱量が画面から伝わってくるようでした! ランキングが上がってくればトップ画面に載ることができるのですが、実際、何回も載ることができて、それもみんなが盛り上げてくださったからこそ自分がそこまで行けて、たくさんの目に留まったと思うので、本当にみんなのおかげですね。自分がミクチャを始めたのも、いろいろな人に「こういう人がいるんだよ」とか「プロレスラーにはこういう感じの人がいるんだよ」みたいに知ってもらうためだったので。

──配信を始めるきっかけになったことは?

彩羽:もともとは他の(女子プロレス)団体の方がミクチャをみんなでやっていて、「やってみないか?」って言われて始めました。そのうちコロナ禍で自粛期間になって、今までは会場でファンと会えたのですが、なかなかできなくなってしまったときに、「自分に何ができるかな?」って考えました。そこで、ファンと触れ合えるコンテンツとしてミクチャにチカラを入れることに…。

──実際、やってみてどうでしたか?

彩羽:みんなポイントとかをすごく投げてくれました! 「こんなに! 本当に大丈夫なのかな?」とか、めちゃくちゃ心配になりました(汗)。でも、「1位になって欲しいから」って言ってもらったり、(所属団体の)マーベラスのファンのことを「マベラー」って言うんですが、「マベラーの一致団結を見せる」とコメントしてくれて!

──終了直前、数分前まで1位をキープするほどのデッドヒートだった。

彩羽:2位になったときには、悔しいけど笑顔でいないと締まんないなと思ったので、最初は笑顔でいたんですけれど、画面からみんなが「めっちゃ悔しい!」とか「後少しだったのに…」のコメントから悲しみが伝わってきて、こんなに応援してくれていたんだって分かりましたね。それで、自分も悔しいって感情が出てきて…。今までは声援という形で応援してもらっていたのですが、コメントや文章、アイテムという違う応援の形があることに本当に感動しましたね。みなさんに感動させてもらった! みなさんが感動を作ってくれました!

──他のライバーさんとは違う配信の特徴は?

彩羽::他をあまりチェックしていなくて(汗)、どんなことをしているか分からないんです。ミクチャではファンとの会話のほか、質問を受け付けたり…あと、お絵描きしたりしてます。お絵描きは配信中にやってほしいって言われてやり出したら意外と盛り上がって(笑い)。絵にみんながツッコミ入れてくれたりしています。自分の中では結構真面目に描いているつもりで、逆にみんながまだ自分のレベルに追いついてないんじゃないかって思っているのですが(笑)。みんなからは「画伯」って呼ばれています。YouTubeでは、プロレスラーとしてエクササイズ動画を出しているのですが、ミクチャではファンのお願いに、できる範囲であればやりたいなと思っています。

──ミクチャでファンの比率は?

彩羽:やっぱり若いファンが多くて、女性の方が多いのかなと思います。一番目立つのはプロレスファンやマーベラスファンなのですが、加えてミクチャを見て新しくファンになってくれた子もいるし、プロレスを好きになってくれた子もいます。

──女子プロレスの認知度向上にもひと役買っていますか?

彩羽:そうですね!

──ファンのコメントで思い出に残っているものは?

彩羽:「匠さんにはマベラーがついています」「匠さんを私たちが1位にします!」と言ってくれて…そういう言葉って、とても心強かったりしますね。応援してくださる人に思うのが、コメントをしてくれるにしてもプロレスを見に来てくれるにしても、時間をかけてくれているし、お金も使ってくれているわけで、人生の中の時間を自分にかけてくれているんだなっていうのを常にありがたく思っていて。今回のミクチャでも毎日1時間くらい配信していたんですけれど、まず見てくれているっていうところがすごく嬉しくて、その人の時間を私に使ってくれているっていうことがさらに嬉しいです。

──プロレスにライバルがいるように、ミクチャにもライバルはいますか?

彩羽:ライバルとは違いますが気になる人というか、前回別のイベントで一緒に1、2位を争った方と仲良くなりましたね。その方はプロレスとは関係なくて、声優を目指している17歳の子なんですが、イベントを終えて「ありがとうございました」って感じで。戦い終わればフラットになって「プロレスを見に来たい」って言ってくれたり。その子の配信はよく見たりします。

──プロレスだとライバルかもしれないですが、YouTubeでギャップあるお菓子動画で人気のレスラー世志琥(よしこ)さんについては、どう思っていますか?

彩羽:自分はもともと他団体にいたのですが、そのとき世志琥さんは直接の先輩でした。なので、世志琥さんの魅力は誰よりも知っているつもりです。世志琥さんって、絶対お菓子作ったりはやりたがらない人だったんですけど…。このコロナ自粛でYouTubeやり始めて、それがバズってみんなに知ってもらえて良かったって思うのと同時に、自分を応援してくれている人の中にも自分と世志琥さんの試合動画を見てファンになってくれた人もいて、この点では本当にありがたく思っています。と同時に、やっぱり負けられないっていうのは絶対ありますね、同じ世代として。

──では、自己紹介もかねて、プロレスの部分の彩羽さんのことを教えてください。

彩羽:自分がいつも言っているのが、この奇抜な髪型を覚えておいてくださいってことです。プロレスを知らない人って、ただリングの上で殴り合って血出して野蛮だっていう見方があると思うのです。それは自分がプロレスを知る前も同じだったので…。じゃあ何でプロレスをやっているのって言われると、別に人を殴りたいとか痛めつけたいとか、逆に痛めつけられたいとも思ってないですし(笑)。でも、自分たちが体を張って頑張ることによって誰かを元気づけたり勇気づけたり背中を押せたらなっていうのがあって。学生時代ずっと部活をしていたのですが、「もうダメ…」とか「こんなに頑張ったのに結果出なかった…」と思ったときにプロレスを見てレスラーが頑張っているのを見て、「ここまで頑張っている人がいるならもう少し頑張れるんじゃないか」って後押しになりました。自分もそういう存在でありたいと常に思っています。だから彩羽匠っていう紹介も大事だとは思うのですけど、まずはプロレスに対する偏見みたいなものを少しでも変えられたらなと思います。

──プロレスラーとしての信念は?

彩羽:自分はこんな奇抜な髪をしているので(笑)、街を歩くとすごい見られるんですね。でも、奇抜な髪だからこそ気を遣わなければいけないと思っていて、この髪でふらついて歩いていたらダメじゃないですか。プロレスラーだからこそ、偏見の目で見られたくなくって。挨拶もちゃんとしたいし、歩き方ひとつとってもかかとを擦らないでちゃんと歩くとか、そういう小さいところも気にしています。もしかすると気にしすぎなのかもしれないですけど(笑)。プロレスラーって野蛮じゃなくて、感情が豊かすぎて意外と人間らしいところがあるって思って欲しいです(笑)。

──プロレスやミクチャ以外のプライベートは何を?

彩羽:寮に住んでいるので外出することが少ないのですが、寮ではエレキギターを弾きます。ドラムセットがあるので選手のみんなでバンド演奏をしたり、本格的ではないですけど遊び程度で楽しんだりしています。

──では、愛用品はギター?

彩羽:ギターですね! 2本持っているのですが、部屋が広くないのでギターとアンプが部屋の大半を占めています。

──ちなみにギターのメーカーは?

彩羽:X-JAPANのhideさんモデルの一台と、あとはFender社製です。

──プライベートで周囲から呼ばれる愛称は?

彩羽:友達がいないんですよ(汗)。福岡出身なので、上京してきてずっとプロレスしかしてこなかったので…地元の友人とも連絡取らなくなっちゃって…。携帯の連絡帳が本当に1スクロールで終わるんですよ(笑)。しかもほとんど仕事関係の人。友達とは…って感じです。プロレスの後輩からは「匠さん」です。上の方からは「タク」と呼ばれます。

──男らしい元気なイメージですね(笑)

彩羽:でも、意外と女性らしいって言われますよ(笑)。先輩のリングコスチュームを作ったり、縫い物をしたり、お肌にも気を遣っていますよ。

──コロナが落ち着いたら、やってみたいことは?

彩羽:やっぱり自分はプロレスラーなので、東京ドームなどで試合がしたいし、今までみたいに直接声援の届く試合会場に戻って欲しいと思います。それは自分の願望であって、世の中がどうなっていくか分からないですけど、やっぱり大きな会場でお客さんが声を出して、それこそ選手とお客さんが同じ気持ちになって騒いだり声援を飛ばしたりできれば。本気で戦いながら応援してくれるっていうのがプロレスなのに、この自粛明けでプロレスをしてみたら、お客さんは全く声を出せないで拍手しかダメとか…自分たちも戸惑ってしまって、お客さんもマスク着用で表情も読めないしで(汗)、お客さんは喜んでいるのかな?とかって思ってしまいました。だからこそ、大きい会場で試合したいです。みんなで声を出して一緒に戦う景色を見たいなと思います。

──最後に、ファンやミクチャユーザーに、これだけは言いたいことはありますか?

彩羽:プロレスをもっと見てほしいですね! たぶん、若い世代って「夢」があまり無いと思うんです。普段、学校生活で夢を持っている人って少ないと思うんですよ。みんなと足並みを揃えて高校行って大学行って、就職はとりあえず行けそうなところ行こうみたいな感じで、自分が何をしたいかはっきりと持っている人ってそんなにいないんじゃないかな。なので10代〜20代前半の子たちは、プロレスラーが頑張っている姿を見ると絶対何かしら「自分も何か頑張ってみよう」って思えるんじゃないかと。そう言った意味で同世代が頑張っている姿を見に来てほしいと思います。自分たちもなるべく見やすい環境を作ります。最近では道場マッチを無料でYouTube配信しています。それと、ミクチャでも無料配信をやっているので、見てもらえたら嬉しいな。できたらミクチャのファンになってください。

■彩羽匠(いろは たくみ) 長与千種によって旗揚げされた団体「マーベラス」所属の女子レスラー。1993年1月4日・福岡市生まれ。身長170センチ、65キロ。2013年4月リングデビュー。長与千種の愛弟子「紅の継承者」。リングネームの由来は「プロレスの匠と言われるようなすごいレスラーを目指して、そしてリングの上を私の色で彩れるように羽ばたけるに」の意味が込められている。