吉本坂46のメンバートップ4が語る、3枚目のシングル『不能ではいられない』の魅力と20年の展望!

乃木坂46、欅坂46に続く坂道シリーズ第3弾として18年に誕生した吉本興業所属タレントによる「吉本坂46」。12月25日にリリースする3枚目のシングル『不能ではいられない』は、美男美女ぞろいで、高難易度のダンスが魅力の若手中心ユニット「チームRED」にとって、初の表題曲だ。ダブルセンターは、レインボー・池田直人と吉本新喜劇の女優・小寺真理。シンメは、ピン芸人・光永(ひなた)と元「新撰組リアン」の榊原徹士だ。REDのトップ4に、今作の魅力や20年の展望を聞いた。

――吉本坂46が産声をあげて、1年が過ぎました。ざっくりと振り返ってください。

池田「入らせてもらってから、芸人ではできないお仕事をたくさんやらせてもらいました。握手会とか。ライブでは、芸人と違う盛り上げ方を教えてもらって、踊って、歌って、『みんな、どうだい? フ~ッ!』みたいなことをやるとは思ってなかったですけど、これもまたいいなぁと感じれた1年ですね」

――池田さんは普段、完ぺきすぎる女装姿で相方のジャンボたかおさんとコントをしています。吉本坂46のように“男の顔”だったら、街を歩いていても顔バレしないもんですか?

池田「なかなか顔ささないですね。気づいた人は『キャー!』って感じになってますけど。相方のほうは、『なんか見たことあるじゃん』って感じで言われてます」

光永「私も吉本坂46でいい経験をいっぱいさせてもらいましたけど、普段はピン芸人なんで、コンビ名も肩書きもないんですね。それが、『吉本坂46』という説明書きがついたことで、周りの人が私のことを説明しやすくなったなぁって。ピンなんで、今までは自分のためだけに生きてきたわけじゃないですか。でも今は、グループとして一緒に頑張っていこうっていう仲間ができた。それがうれしかったのと、自分の頑張りがみんなの還元になるんやっていうことを、ヒシヒシと感じた1年でしたね」

――光永さんは、ものまね特番でもおなじみで…。

光永「そうですね。一時、『爆笑そっくりものまね紅白歌合戦』(フジテレビ系)の中の“ジャニーズメドレー”で、Hey! Say! JUMPの山田涼介くんをやらせていただいてたので、それで顔を覚えてくださった方も多かったみたいです」

小寺「私は、新喜劇の座員で5年ぐらいやってきたところで吉本坂46になったんですけど、ずっと大阪なんで、吉本坂46に入ってから東京の芸人さんから、『あー、吉本坂46のメンバーの子だよね』って覚えてもらえるようになりました。ジャングルポケットの斉藤(慎二)さんから、『いつもおたけがお世話になってありがとう』って話しかけてもらったり。こないだは藤原(寛・吉本興業株式会社代表取締役)副社長から、『吉本坂46で頑張ってくれてありがとう。辛いことがあったら、いつでも言ってね。力になるから。REDのメンバーにも言っといてね』って言われて、見てくれてる人が増えたなぁって実感してます」

――新喜劇にはいろんな役の座員がいます。小寺さんはマドンナなのかなぁと思いますが、実際はどうなんでしょう。

小寺「基本的にはマドンナはほとんどしてなくて、めちゃくちゃ悪い女か詐欺師、キャバ嬢(笑)。ウィキペディアには、『社会的に問題のある役柄が多い』って書かれてました」

榊原「僕は吉本に入ってから外部の仕事ばっかりだったんで、吉本の方と関わることがなかったんですよ。だから、芸人さんたちと絡めることがすごい貴重で、吉本坂46のみんなで沖縄国際映画祭でライブをするとか、いろんなことを共有できる人が社内で増えた。いちばんすごいのは、どんなことがあっても笑ってくれるんですよ。受け入れてくれるっていうのは、すごくありがたいですね」

――新撰組リアンだった時代には味わえないことですか?

榊原「リアンでアイドルをやってたころは、同じ年で張り合うところもあるし、『負けらんねぇ!』みたいなことが絶対あるんですよ。でも、男女混合は言ってみれば共学みたいなもんなんで、みんなが仲いい1つのクラスメイトになると、波状効果を生むんですよ。それを実感できた1年でしたね」

――『吉本坂46が売れるまでの全記録シーズン2』(テレビ東京系)では、ミュージックビデオが完成するまでの苦悩がリアルに映されていますね。

池田「正直、前回(『やる気のない愛をThank you!』)がぜんっぜん(頭に)入らなくて。なのに、(レインボーとして)ありがたい仕事がむちゃくちゃ入って、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)とか。自分が何をしてたかわからないぐらい、いっぱいいっぱいだったんですけど、でも、なんとかできました。なんで、もう何でもできるっていう自信を持てて、今回も忙しかったんですけど、仕事の合間で覚えつつ、なんとかなりました」

光永「私はデビューの『君の唇を離さない』のとき、MV収録が初めての経験だったんで、言われるがまま。1番のサビまでワンカット撮影なんですけど、何回も何回もバック転で回ったんですよ。気づいたら勝手に涙が出てて、ほんまに辛かったんです。あれが辛すぎたんで、以降のMV収録は余裕、みたいな。根性を培って、強くなれました」

――これまでのMVすべてでアクロバットを見せていますが、経験があるんですか?

光永「3歳から15歳まで器械体操をやってて、お正月の三が日しか休みがないぐらい、毎日ガチガチにやってました。芸能界に入りたいという夢があったんで、お父さん(上方漫才師のケツカッチン・高山トモヒロ)からも『バック転とかバク宙ができたら、学校でも人気者になれるけど、芸能界でも糧になるから続けとき』って言われてて、ほんまにこんなに使うことになるとは…」

小寺「私は2枚目から池田くんとセンターをやらせてもらって、1枚目より2枚目、2枚目より3枚目で、とにかく練習量を増やしました。自分でわかったんですよ、ここまでやらないとミュージックビデオ(を撮るの)は無理やって。今回はフロントなんで、5日ぐらい寝ずに練習するぐらいじゃないと、全体が失敗したみたいに見えてしまう。それだけフロントって大変やねんなぁって実感しました」

榊原「ミュージックビデオ撮影で心がけたのは、座らないこと。自分は多少経験もあるんでわかってて、真ん中にいる人が座っちゃったら、みんなも座るから、そうあるのは嫌だと思って、めっちゃしんどいんですよ、疲れてるんですけど、勝手に座らないって決めたんです。ダンスは、リハ前に覚えといたほうが圧倒的に早いってことがわかったんで、そうすると、もっとうまくなれるんじゃないかって、まだ伸びるってわかって、楽しい時期になってきました」

――では最後、20年の夢や目標、抱負を聞かせてください。

池田「僕は藤井隆さんが好きで吉本に入って、藤井さんはシンプルに自分の歌(『ナンダカンダ』/10年)で『紅白歌合戦』(NHK総合)に出られてるので、僕も吉本坂46でアーティスト活動をさせてもらってる以上、「紅白」ははずせない。はやる歌を歌っていきたいですね」

光永「もっと歌番組に出て、技術を上げて、ファンの人にも世間の人にも認めてもらいたい。個々も高めていって、最強のグループをめざしていきたいです」

小寺「シングルが出るたびに1位を獲れることが確実なんで、『あー、何位なんやろ』って心配しなくてもいいグループになれたら最高やのになって思います。握手会もすぐ完売とか、やっぱり目標かなぁ。この1年間がむしゃらにやってきて、次の1年が大事というところにきてると思ってるので、もう物珍しいだけじゃ通じない。そのために、吉本もソニーさんも個々も、みんなが頑張らないと」

榊原「たとえば、乃木坂さんだったらキレイ、欅坂さんだったら激しいとか、イメージってあるじゃないですか。吉本坂46はお笑いだけど、実は4つのユニットに分かれてるんですね(CIRCUS、RED、スイートMONSTER、CHAO)。それぞれの色が濃くて、今回は僕らが表題を歌わせてもらってますけど、REDはダンス面では欅坂さんに負けないぐらいのことをやってるんですよ。その熱量、雑草魂がもっと世に浸透して、刺さって、確立すると、もっと強くなれると思う。次の1年は、そうしていきたいです」

――楽曲は申し分ないですから。

一同「いいですよね~」

池田「カラオケで歌ってください」

聞き手=伊藤雅奈子