音楽教室にも使用料…「JASRAC勝訴」未来の著作権の在り方は?ふかわりょう「音楽をナメてるとしか思えない」

AbemaTVがニュース番組『AbemaPrime』を平日夜9時から毎日生放送している。東京地裁は2日、音楽教室での演奏に対して、著作権料を徴収できるかどうかが争われた裁判で、JASRAC側にはその請求する権利があるとする判決を言い渡した。 3月12日(木)夜9時からの『AbemaPrime』では、著者権の在り方や音楽の未来について議論した。

今回の裁判で争点となったのは、コンサートでの演奏や、カラオケ店での歌唱などに発生する著作権利用料が、音楽教室での演奏でも同じように発生するのか、という点。ネットでは、勝訴した一般社団法人日本音楽著作権協会(通称JASRAC)に対し、「そのうち学校の授業で使う曲でさえ、著作権払えって言いそう」「他人のふんどしで相撲取ってる感は半端ない」などとする、批判の声があがっている。そんな中、元JASRAC理事長の加戸守行氏は「日本は幸せな国でして、何も問題がなければ良いんですけども、何か自分がやっていることに文句をつけられると、言いたくなるっていうのがあって。自分のことしか考えないという視点から見ると、JASRACに対する風当たりはそう見えるのかなと。つまり、本来、(JASRACが)何の役割を果たしているのかっていうことを国民が十分理解していない」と、JASRACに対する世間の批判を分析し、今回の判決結果については「当然と言えば当然。『この判決が出たよ』なんて話をドイツやフランスに持っていったら、『それ、20世紀の話?』って笑われます。まだまだ国民の理解をする努力が足りないねと言って、多くの著作権関係者から笑われるでしょうね」と持論を述べた。

また、朝日新聞記者の赤田康和氏は「加戸さんがおっしゃるように、専門家から見れば『当然の判決だ』という声はたくさんあるんですが、一般の人からすると音楽教室で、生徒が演奏の練習をする、ほとんどまだ曲としてちゃんと完成していないものに対し、『著作権料を払わなければいけないの?何で?』っていうのが、一般の感覚なんですよね」と、判決に対する世論の反応を解説。一方、バーチャルプロダクション・Frekulで1万5千組以上のアーティストを支援する、ワールドスケープ代表・海保けんたろー氏は「僕もこの判決は当然かなと思います。そもそも論として、自分が生み出した著作物を使って、ビジネスをしている人が全国にいっぱいいるって状態で、その人にお金が入らないって『おかしくない?』っていうことだと思います」と、判決に賛同した。

また、今後の音楽への影響として「音楽文化発展の弊害になるのでは?」という懸念があることに対し、番組MCでお笑い芸人のふかわりょうは、「こういうのは、ある種腹を立ててしまうんですけど。いろんなところで、“(著作権料を)徴収、徴収”ってなって、仮に世の中に音楽教室とかそういった音楽を教える場所が全て無くなったとするじゃないですか。そんなことで、音楽が衰退するとは到底思えない。こういうことを言う人は、音楽をナメてるとしか思えないんですよ。音楽なんて、教わる必要ないんです。ピアノ教室、音楽教室、全て無くなったところで、音楽文化が衰退するワケない!そういう人は、音楽の力を軽視してると私は思います。ただ、それとJASRACのお金の取り方は別問題!JASRACがどんだけ横暴なことをしたとしても音楽文化が衰退するワケない!」と、音楽に携わる立場として、強く訴えた。

さらに、レギュラーコメンテーターで慶応大学特任准教授の若新雄純氏は「こういう役所的な仕事で、しかも競合がいなくて独占っていうものっていうのは、歴史的にはやっぱり腐敗してしまったり、過剰なやり方をしたりって、歴史的に繰り返してるワケで。だから、例えば役所の仕事にも議会があって監視されていたりとか、昔独占でやってた国営企業も全部分社化されたりとか、それからカウンターパートを作ってきたじゃないですか。ある意味、一社だけではないのかもしれないけど、(JASRACは)ほぼ独占状態。これで、完璧に正しい真っ当な方法でずっと経営し続けられてるのかな」と、疑問を呈した。一方、番組アンカーを務める柴田阿弥は「本当に小規模で少ない時間を利用して、近所の子を集めてやっているピアノ教室からすると、確かに、(著作権は)大事だけど。徴収されるのは、もちろん権利だとは思うんですけど、それを当たり前かのように、搾取されるみたいにもしかして思わせてしまってるのも、ちょっと良くないのかな。大きい企業にとってはそんなに大きなお金じゃないのかもしれないけど、やっぱり個人レベルになると大きいお金だから。徴収する側は、誠心誠意の何がしかがあってほしい」と、持論を述べた。本放送の様子は、「Abemaビデオ」で無料配信中。(https://abema.tv/video/title/89-66

■『AbemaPrime』 放送概要
『AbemaPrime』は、“オトナの事情をスルーする”をコンセプトに、テレビよりスマホが気になる若者、普段あまりテレビのニュースを見ない人たちに向けて、彼らが聞きたいことや知りたいことを正面から伝えていく、尖った企画満載のニュース番組。

【放送日時 :3月12日(木)夜9時~夜11時  ※生放送】
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