【NHK紅白】菅田将暉 白組だから髪の色抜いてみた!

俳優・菅田将暉が、表現する仕事に就いて今年で10年。19年はこれまでの活動と比べものにならないほど、音楽家として隆盛を極めた。

紅白初出場の楽曲「まちがいさがし」は、同じ事務所の俳優・松坂桃李が主演したドラマ「パーフェクトワールド」の主題歌。今年のデジタルシングル(単曲)ランキングで1位(「Lemon」)と2位(「馬と鹿」)を独占したのは米津玄師だが、その米津が作詞・作曲・プロデュースした。人気者同士の相乗効果で、同ランキング5位に食い込むスーパーヒット。配信チャートでは50冠を達成。本格派アーティストとしてフェーズを開いた。

音楽活動をスタートさせたのは17年。翌18年リリースの「さよならエレジー」は、LINE MUSICで年間ランキング1位を獲得。デビューアルバム「PLAY」はオリコン初登場2位にランクインし、今年は自身最大規模となるコンサートツアーも成功させた。

紅白初出場を決めて当然の高記録。だが、本人は普通の感覚を失っていない。「(今までの)年末は、実家(大阪府)にいました。それこそ紅白を見てて、去年だったら米津玄師の『Lemon』とか見てましたし。実家のリビングで、ゆっくりしてますね」

それが今年は紅白歌手となって、景色が一変した。「リハーサルで前後に並ばれてる歌手を見て、すごいとこに来たなぁって不思議な気持ちです。普通にSurperflyのライブ見てるもん(笑)。その次が俺(の出番)かぁって」。オープニングのリハでは、五木ひろし、氷川きよしと歓談。点数のつけられ方について話したという。

昭和の時代から続く集計システム“野鳥の会”にも、感動。「特殊部隊SWATみたいでカッコよかった。あのアナログ感が良かった」と、幼い頃からテレビで見ていた集団を生で見て特殊部隊を想起するのは、俳優ならではの感性だ。

主演俳優としては今年1月期、日本テレビ系ドラマ「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」が大ヒット。最終回は平均視聴率15.4%となり、公式Twitterのフォロワー数が日テレプライム帯歴代1位、冬ドラマ満足度ランキング1位を獲得するなど、話題をかっさらった。

「今年はずーっと怒ってる役ばっかで(笑)。なんでこんなに怒ってんだろ、なんのためにこんな涙流してんだろみたいな1年でした。個人的に今年は10年の節目。だから、ドラマもやり、映画もやり、舞台もやり、ツアーもやりみたいな。そして、ここへきてまさかの紅白っていうのは、すっごい濃い1年でした」

漢字1文字で表すと、「命」。「命、賭けたなぁ」が理由だ。

紅白発表記者会見は欠席だったため、決定後にマスコミの前に姿を現すのは、この日が初めて。金髪ヘアで驚かせたが、「この前まで舞台やってたんで、見た目変えていかないとなぁと思って、思いきって(色を)抜いてみた。白組だし、いいかなぁと思いながら」と、深い理由はなかったようだ。

菅田の“まちがい”ではなかった令和元年。万感の思いを、夢舞台で歌に込める。
(取材・文/伊藤雅奈子)