【NHK紅白】純烈・小田井涼平「奥さんが昨日買ってくれた服を着てきました」

初出場となった昨年は、オリジナルメンバーの5人だった。ところが、1年後の今年は4人に減った。それは、純烈のピンチと怒濤の19年を物語る。念願の紅白初出場を決めたわずか11日後、友井雄亮さんが記者会見を開き、脱退と引退を発表した。年明け早々に発売された「週刊文春」で凄惨DV、浮気、3,000万円の使い込みなどが報じられ、すべてを認めての謝罪・引退だった。

「1月のメンバー脱退の騒動から、ここの記憶を思い返してなかった。ちなみにここに、『週刊文春』の人がいたら言ってください」と、2年連続出場を決めた囲み会見で、のっけからリーダーの酒井一圭は記者を笑わせた。「全然いいんです。あのおかげで、名がより有名になったというのもあるし。複雑です。名は上がったけど、メンバーを失って。友井の家族にも迷惑をかけて」と、酒井は今年出られなければ、去った友井さんが「俺のせいで…」と責任感を感じてしまう可能性があるため、是が非でも連続出場をはたしたかったと本音をこぼした。

ムードメーカーで、ダンスの振り付けも考えていた友井さんが抜けた穴は確かに大きく、残った4人(酒井、白川裕二郎、小田井涼平、後上翔太)が今年1月、緊急記者会見で見せた表情は、不安と無念に包まれていた。

世間の同情を買い、紅白連続出場に暗雲が立ち込めたかのように思われたが、騒動を機に仕事が増加。売れても、原点であるスーパー銭湯でのイベントを続行したことで、オフはゼロ。5月に「純烈のハッピーバースデー」(※今回の歌唱楽曲)をリリースすると、売り上げは10万枚を突破した。

うれしかったのは、2度目の紅白決定の瞬間を、ファンとともに過ごせたことだ。

「ファンのみんなが『おめでとー!』って泣いて、コンサート中の発表だったんですけど、最後のアンコールで疲れてグッタリ(笑)。喜怒哀楽がすごい。それぐらい、強い思い入れの1年間を過ごしてくれていたんだなぁって、感無量でした」(後上)。

昨年の囲み取材で記者を笑わせたのは、新婚だった小田井。妻でタレントのLiLiCoは、夢を勝ち得た夫に万感の涙を流し、「ビックLiLiCo」なる“迷言”を残していたが、今年は…。

「今日は気合いれて、奥さんが昨日買ってくれた服(灰色のパーカー)を着てきました。去年は『ビックLiLiCo』言うてたんですけど、今年は『やっぱLiLiCo』言うてました(笑)。彼女は、出られると信じてたみたいなんで」(小田井)

その小田井は、地に足つけた19年を示す漢字1字として「謝」を挙げた。

「謝罪からはじまって、最後は感謝の『謝』に変わったので。使い方で、ぜんぜん違う」と最年長(48歳)らしく、ビシッと締めた。
(取材・文/伊藤雅奈子)