西野亮廣 新時代の若者の生き方について30分間熱弁!学生たちの胸を打つ

キングコングの西野亮廣が26日、東京・立正大学で行なわれた「立正大学学園開校150周年プロジェクト発足イベント ~令和時代に求められる“教育”とは~」に特別ゲストとして登壇した。およそ30分の持ち時間を1人でカンペなし、スタンディングでしゃべり倒し。「新時代の若者の生き方について」というお題で、聴講する学生たちを自分の世界に引き込んだ。

西野といえば、梶原雄太との漫才コンビ・キングコングとしての活動より最近は、絵本作家、エッセイスト、インフルエンサーというイメージが色濃い。講演会にも、引く手あまただ。かつてはSNSの発言が炎上の対象になる“炎上芸人”だった。しかし今は、大ベストセラーとなった絵本『えんとつ町のプペル』の全ページをウェブで無料公開、美術館建設の構想ほか、SNSとクラウドファンディングの利点を生かしたビジネスモデルを構築。オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』は月額1,000円で、会員数は国内最高の3万3千人超え。吉本芸人でありながら、芸人稼業ではない分野で年収億超えを達成している。

この日は、大学生に向けてお金の話を熱弁。冒頭から、「挑戦しつづけるにはお金が必要」と現実味を帯びた成功法を説いた。例として、絵本業界で異例の大ベストセラーとなった『えんとつ町のプペル』を挙げた。制作にあたって最初に行ったのは、分業制というシステム。1人で完成させることが通例の絵本業界で、制作スタッフ40人を招集して、資金はクラウドファンディングで調達。5,600万円も集めて、結果的に大黒字に導いている。

クラウドファンディングによってこれまでに、累計2億円以上の資金調達に成功。支援者・自身の念頭に置いているのは、「大事なのはお金とは何か、クラウドファンディングとは何かを知ること。お金は信用。クラウドファンディングは信用をお金に両替するための両替機である」ということだ。

その信念で成功者としての好例を作ったのが、先のオンラインサロン。「お金を稼ぐか、信用を稼ぐかのどっちか。僕とかホリエモン(堀江貴文)は後者の生き方。オンラインサロンは、ここにいる誰もが知っているタレントさんがやっても普通は儲からない。せいぜい会員は200人程度。そこで僕は、信用を得るためにウソをつかないといけない状況に身を投じることを辞めた」と意を決した。

芸能人でありながら、味を褒めなければいけないグルメ番組への出演、特定の商品を褒めなければいけないCM契約といったジャンルの仕事を断った。「受け取った謝礼と、失ってしまった信用」を天秤にかけ、前者を蹴ったのだ。そうして、新しいモデルケースを創造して成功。今年上梓した本は相次いでベストセラーとなり、高実績を積み重ねた。

「いま信用が非常に重要になっている。技術・情報は全人類の共通財産となってしまった。機能で差別化を図れなくなってしまったんです。機能検索じゃなく、人検索になったので、選ばれる人にならないとダメ。信頼度が高い人、ウソをつかない人は、自分がブランドになってコアファンを作れるんです」と力強く語り、未来ある学生たちの胸を打った。

万雷の拍手を浴びたその姿は、有名漫才師ではなくトップインフルエンサー。新時代の覇王というべく西野は、新時代を生きる凛々しさを身にまとっていた。

写真・文/伊藤雅奈子