ラッパー晋平太が10代のエネルギーをラップで伝える授業を開催

TOKYO MXテレビが、東京のティーン・エイジャーの思いを世の中に伝えて世の中のエネルギーにしようと企画した「ぶっちゃけTEENS 君のことばプロジェクト」が始まり、ラッパーの晋平太が7月16日、明星学苑中学校(東京都府中市)で3年生の生徒19人にラップを教えた。

教室に入ってきた晋平太はいきなり、「俺の名前は晋平太!ラップは俺の人生だ!?」とラップで自己紹介。「自分のこと、好きな人」と聞いて手を上げた生徒が少なかったことを受け、「この授業が終わったら、みんなが自分のことを好きになっていてくれたらいいな」と言って、授業は始まった。

ラップのリズムが流れる教室で、晋平太は1970年代に米ニューヨークのブロンクスで生まれたラップの歴史に触れ、「ラップは差別を受けたり、貧しかったりした人が『自分の言い分』を伝えるために始めた音楽なんだよ」と説明。「みんなも自己紹介をして、自分の言い分を伝えてみよう」と、ワークショップが始まった。

生徒たちは各自のタブレットで、(1)名前(2)出身地(3)特技・好きなこと(4)目標、の4項目を書き出しながら、ラップの歌詞をつくり始めた。さらに、晋平太が「人は、『自分が気づいていないこと』を指摘されると傷つくもの。だから、傷つかないためには自分を知ることが大切だと思う。『なぜ特技なのか?』『なぜ、それが目標なのか?』と自問し続けて自分のことを理解して歌詞を書き加えてみよう」と促すと、生徒たちは歌詞をさらに書き足していた。生徒が書き出した歌詞を見ながら、「いいね!」と時にハイタッチをしながら、晋平太は生徒の机を巡回していた。

約1時間後、生徒が歌詞を書き上げた頃合いを見計らって、晋平太が「無理強いはしないけど、誰か作品を発表しようという人はいるかな?」と問いかけると、男子3人と女子1人の計4人が次々と自作のラップをみんなの前で披露。晋平太は発表した生徒たちに、「すばらしい。ものすごい勇気がある」と言い、教室内は拍手に包まれた。

授業の最後、晋平太が「授業を受ける前より、自分のことを好きになれた人」と挙手を求めると、ほとんどの生徒が手を挙げた。

授業後、晋平太は「僕自身が10代のときにラップを知って人生の糧になったので、以前からティーン・エイジャーにラップを教えたいと思っていた。10代は、言いたいことや悩みがたくさんあるのに、吐き出し方を知らない。吐き出す方法のひとつとしてラップがあると知ってもらいたかった」と話した。

「ぶっちゃけTEENS 君のことばプロジェクト」は、10代の若者が抱え込んでいる不満や苛立ち、将来に向けての希望に込められたエネルギーを世の中に伝えていこうというもの。今後、晋平太が都内各地の学校を訪れ、訪問授業をする予定。TikTokなどのSNSでティーン・エイジャーの思いを拾い上げ、人々の多様性をTOKYO MXテレビで伝えていく。