あのアニメのネットスラングの元ネタってなんなの?「黒歴史」編

現在では、著名人・一般人問わず、知られたくない、もしくは消したい過去という意味で使われる「黒歴史」という言葉、実は定着するきっかけを作ったのはアニメ作品であることは知っているだろうか?

黒歴史という言葉が生まれたのは、1999年4月から2000年4月まで放送された『∀ガンダム』(ターンエーガンダム)といわれている。同作は『機動戦士ガンダム』から『機動戦士Vガンダム』までに年号表記として用いられた「宇宙世紀」だけではなく、以降に放送された「アナザーガンダム」といわれる作品独自の年号を用いる作品の全ての未来に当たるという位置づけの作品となっており、一度文明が崩壊した世界観が特徴だ。放送の早い段階でこの黒歴史という単語は存在していたが、細かい内容に関しては第43話「衝撃の黒歴史」で明らかとなる。

作中で黒歴史は、ガンダムシリーズでの過去(同作以降に放送されたシリーズも過去の扱い)の戦争を記録した「封印された古代の歴史」の総称となっており、第43話では月世界を統治する女王であるディアナ・ソレルが、その封印を解き、主要キャラクターに記録してあった過去の映像を通して、繰り返してはいけない過去ということを説明する回となっている。

作品の性格上、ガンダムシリーズは「地球圏」と呼ばれる地球とその周辺のスペースコロニーの闘争をメインテーマーしており、第1作目の『機動戦士ガンダム』では、いきなり冒頭のナレーションで、地球連邦軍とジオン軍の戦争序盤に置いて、地球圏の総人口の半数が死亡したことが明かされる。その後の作品では、もっと多くの死者を出した戦争の描写もある。そういった人類の負の遺産を記録しているということで、黒歴史は00年以降ネットスラングとして「なかったことにしたいこと」もしくは「なかったことにされていること」の隠語として定着。現在では、一般的な用語としても使用されるようになった。

ちなみに、同作放送以前にも黒歴史という言葉があったという反論もあるが、定着したきっかけを作ったのは同作であることは間違いないだろう。なお、今年の4月7日でガンダムシリーズは、1作目の『機動戦士ガンダム』放送から40周年、9日には『∀ガンダム』放送から20周年を迎える。(斎藤雅道)

*画像はMG 1/100 WD-M01 ターンエーガンダム (∀ガンダム) プラモデルパッケージ

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