「AnimeJapan 2018」でサウジアラビアのコンテンツ制作会社が初出展

22~25日の4日間(22・23日はビジネスデー)に渡り東京ビッグサイトで開催された「AnimeJapan 2018」で、サウジアラビアのコンテンツ制作会社「Manga Productions(マンガプロダクションズ)」が日本で始めてブースを出展した。

同イベントでは毎年、海外のアニメ関係の会社も出展しており、特に中国など、東アジア系の企業は珍しくなくなった。しかし、西アジア、特にイスラム圏の国となるとイベントでも珍しい。

同社はサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が設立したミスク財団の子会社で、コンテンツ分野の育成・制作・販売などをしているそうだ。去年11月には、東映アニメーション株式会社と協力し、同国の民話である『キコリと宝物』をアニメ化している。

また、同社はゲーム市場の拡大も視野に入れ、SNKと契約し、同社のPlayStation4用対戦格闘ゲームである『ザ・キング・オブ・ファイターズ XIV』、サウジアラビアの女性キャラクター「ナジュド」の参戦が決定。4月のアップデートでダウンロードコンテンツとして配信されるようだ。同キャラのサウジアラビア・バーレーン・イラク・UAE・オマーンからキャラ原案を募集しその中から決定した、担当者によると応募数は300点以上あったとのこと。

既にカプコンの対戦格闘ゲーム『ストリートファイターV』には「ラシード」というキャラが、バンダイナムコゲームスの『鉄拳7』にも「シャヒーン」というアラブ・中東を彷彿とされるキャラクターが登場しているが、どちらも男性キャラクターだ。今回のナジュドは女性キャラという点が大きな注目になっている。

イスラム圏では女性の肌の露出にかなり厳しい地域もあり、サウジアラビアはその中でも特に戒律を厳守していることで知られる。同社の担当者は、女性キャラを選んだ際に注意した点について「服装には特に気を使っています。とにかく、肌の露出は必要以上にないように」と話す。

なお、サウジアラビアでは年々アニメやゲームの需要が伸びているそうで、イスラム圏に合わせて服装や肌の露出を修正して本国で放送・配信している作品もあるそうだ。同社は今後、アニメ・ゲーム関連の日本企業とのコンテンツの共同制作や、インターンシップの派遣などを展開していくという。(斎藤雅道)

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