あのアニメのネットスラングの元ネタってなんなの?「ハイエースされる」編

ここ数年、アニメに限らず映像作品において、登場人物が拉致・誘拐されるシーン、特に車を用いたシーンで「ハイエースされる」「ハイエースされた」「ハイエースする」などと表現する人がいるが、これはその名の通り人気のワンボックスカー「ハイエース」を誘拐などのシーン限定で、動詞として用いたネットスラングだ。

元々、アニメ・ドラマ・映画を問わず、誘拐のシーンにワンボックスを使うことはかなり多く、そういった関係で、一番知名度の高いハイエースが自然とネットスラングとして使われるようになったのだが、一躍ハイエースの名を広めた某成人マンガが存在する。一応ここでは、全年齢向けに詳しいことには触れないでおくが、「ハイエース」という言葉がスラング化するのにかなり強い影響を与えた作品であることは確かだ。

しかし、なぜ「ハイエースされる」なのかといえば、一番知名度の高いワンボックスカーだったから自然とそうなったとしかいえない。ワンボックスカーは数あれど「エルグランドされる」ではなく「デリカされる」でもなく「ハイエース」であることは同車が長年ワンボックスカーとして不動の人気を得ていることの証明でもあるかもしれない。

ちなみに、ハイエースは故障が少ない頑丈な構造と、搭載量の高さや、部品が容易に手に入ることから、日本のみならず、海外でも人気が高い。中古業者の話によれば、どんなに古いハイエースでも必ず買い手がつくといわれるほどだという。

だが、その人気の高さの影響か、今年、日本損害保険協会が発表した「第20回自動車盗難事故実態調査結果」によるとレクサス、プリウス、ランドクルーザーについで盗難件数の多い車4位にランクイン。なお、前年は3位だった。現実世界では“ハイエースでハイエースする”より“ハイエースがハイエースされる”ことの方が圧倒的に多いのだ。(斎藤雅道)

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