あのアニメのネットスラングの元ネタってなんなの?「マモレナカッタ…」編

アニメなどで、メインキャラなどが他のキャラクターなどを守れず、悲劇的な結末になる展開で、動画サイトやTwitterで「マモレナカッタ…」と書き込む人がいるが、これは2009年に発売されたゲーム『テイルズオブグレイセス』の主人公・アスベル・ラントのセリフが元ネタになっている。

同作では、アスベルにとって「大切なモノを守る」ということが大きな行動理念になっており、劇中で何度も表現を変えて「守る」という言葉を語り、もはや持ちネタのようになっていた。なお、作品のキャッチコピーも「守る強さを知るRPG」となっている。そしてこの作品では、戦闘中に戦闘不能になると各キャラがセリフを喋るのだが、その際アスベルは「守れなかった…」と発する。これがスラングの元になった。

誰かを守るという行動理念を持ったキャラクターというのは、アニメではよくいるキャラだ。そのうえ、守れないシチュエーションも頻繁にあるたこの「マモレナカッタ…」という言葉は非常に使い勝手がいいため、スラングとして定着するまでになった。

しかし、それ以前に守れない状況を表現するスラングがなかった訳ではなく、2007年に放送されたアニメ『キスダム -ENGAGE planet-』でも出門狼騎というキャラクターが「また守れなかった…」という言葉を残している。しかし、これはとある事情により無意識にレジスタンスを皆殺しにしたときのセリフで、これを揶揄するようにネットの掲示板では同キャラが「また守れなかった…」と言ったシーンのAA(アスキーアート)が作られ、しばらくアニメの実況掲示板などでも使われていた。

この揶揄的な部分も重要で、2011年に放送された『BLOOD-C』では、守るべき相手を「守れなかった」ことが毎話のように繰り返されるネタのようになっていた。この繰り返しネタがシリアスな笑いを生み、「マモレナカッタ…」もしくは「また守れなかった…」が頻繁に書き込まれることに。という訳で同セリフは真面目な場面でもネタ方面でも使うことのできる使い勝手のいいスラングになっている。(斎藤雅道)

*画像 テイルズ オブ グレイセス Wii用パッケージ

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